宮城道雄奏でる昭和の風景「雨のロンドン」&「春の海」ルネ・シュメー/三善英史
雨のロンドン
MICHIO MIYAGI VISITED LONDON IN JULY 1953 AND WAS INSPIRED BY ALL NIGHT RAIN TO COMPOSE THIS PIECE. HE DIED IN 1956 AFTER FALLING FROM A TRAIN.
晩年にロンドンを訪問されたようですね。
令和3年4月29日の今日は、昭和の日。ということで、昭和の風景を。
宮城道雄さんは、筝曲の作曲・演奏で知られる方です。明治27年の生まれ。昭和56年に夜行列車から転落死。私もリアルタイムでは知りませんが、毎年お正月に「春の海」聴いて耳に馴染んでいます。
宮城検校は随筆家としても高く評価されています。英訳もされているようで、某サイトのレビューには横文字が並んでいます。青空文庫で日本語版をいくつか開いてみました。想像力・洞察力・前向きな姿勢、そして人間味あふれる文章に惹かれています。
春の海
宮城道雄(1884~1956) 筝・唄
歌詞の内容は、水が、霧・霰・雲・露・雨・霜・雪と様々な気象現象に姿を変える様子を七首の連作短歌に詠み込んだもの。
宮城道雄が満十四歳の時、弟が朗読していた「高等学校読本」(今でいう教科書)の中の短歌に興味を持ち、それ を歌詞として「水の変態」を作曲した。彼の処女作であり、同時に、全作品の中でも指折りの名曲として有名である。
ここでは、その中、雨、霰が演奏されている。
78rpm / Victor - 50277
on HMV-163 gramophone
14歳で作曲とは、まさに早熟の天才。弟さんの教科書の短歌に興味を持たれたというのも面白い話。仲の良い兄弟だったのでしょうね。点字ではなさそうですので弟さんが読んでくれたのでしょうか。
このような趣向も。
春の海
作詞/長田幹彦 作曲/宮城道雄 編曲/近藤進
1976年 アルバム「宮城道雄歌曲集 潮音」収録曲
格調高い曲と琴の音に合ってますね。
三善英史さんがこのような曲も吹き込んで残しておられたとは。👼
アップしてくださった方、コンピュータという文明の利器にも感謝。
なつかしい昭和にタイムスリップしました。
昭和回顧の日でしょうか❔